【東京五輪柔道完全ガイド】出場選手・見どころ・ルール・会場・日程まで完全網羅!

東京五輪柔道出場選手一覧

2016年のリオオリンピックでは過去最多メダルを獲得し、復活ののろしを上げた日本柔道。

2020年東京オリンピックでは、さらなるメダルラッシュが期待がかかりますよね。

このページでは、オリンピック競技の柔道ルール・会場・競技日程・注目選手・見どころを紹介します。

 

目次

東京オリンピック柔道試合会場

日本武道館

競技会場:日本武道館

競技会場である日本武道館は、武道の試合だけでなく有名アーティストのライブコンサートや様々な催し物が開催されることで有名。

東京オリンピックに向けてリニューアルしたばかりなので綺麗で清潔。

 

▼日本武道館の詳しい情報はこちら▼

オリンピック情報(日本武道館)座席・キャパ・アクセス オリンピック情報(日本武道館)座席・キャパ・アクセス

 

〒102-8321 東京都千代田区北の丸公園2−3

東京オリンピック柔道の試合日程

7月25日(土) 女子48 kg級男子60 kg級
7月26日(日) 女子52 kg級男子66 kg級
7月27日(月) 女子57 kg級男子73 kg級
7月28日(火) 女子63 kg級男子81 kg級
7月29日(水) 女子70 kg級男子90 kg級
7月30日(木) 女子78 kg級男子100 kg級
7月31日(金) 女子78 kg超級男子100 kg超級
8月1日(土) 混合団体

2020年東京オリンピック柔道男子注目選手

今年の日本柔道選手は、全員が金メダルを目指せる強者揃い!

選手の頑張りに期待したいですね。

7月25日/男子60kg級

高藤直寿選手

【東京五輪】柔道60kg級 高藤直寿選手

>> 【東京五輪】柔道60kg級 高藤直寿選手

ナインティナインの岡村隆史さんによく似ているといわれる高藤直寿(たかとうなおひさ)選手は、リオデジャネイロオリンピック柔道60kg級で銅メダルを獲得したメダリスト。

 

永山竜樹選手

【東京五輪】柔道60kg級 永山竜樹選手

>> 【東京五輪】柔道60kg級 永山竜樹選手

身長158cmと柔道選手としては小柄ながら、「小さい選手が大きい選手に勝つのが柔道」という自身の言葉通り、体格で上回る選手にも攻めの柔道で果敢に挑みます。

7月26日/男子66kg級

阿部一二三選手

【東京五輪】柔道66kg級 阿部一二三選手

>> 【東京五輪】柔道66kg級 阿部一二三選手

男子柔道66kg級の阿部一二三選手は、実力があるだけではなくルックスもかなりのイケメン。阿部選手のおかげで、今まで柔道に関心がなかった女性ファンもかなり増えてきています。

 

丸山城志郎選手

【東京五輪】柔道66kg級 丸山城志郎選手

>> 【東京五輪】柔道66kg級 丸山城志郎選手

父親もお兄さんも柔道で活躍した柔道一家で生まれ育った丸山城志郎選手は、現在世界ランキング1位!金メダルに最も近い選手と言われて注目されています。

7月27日/男子73kg級

大野将平選手

【東京五輪】柔道73kg級 大野将平選手

>> 【東京五輪】柔道73kg級 大野将平選手

柔道73kg級の大野将平選手は、ハードなトレーニングで鍛え抜かれた肉体と、類まれなるセンスを持った前回リオオリンピック金メダリスト!オリンピック連覇の期待がかかります。

 

橋本壮市選手

【東京五輪】柔道73kg級 橋本壮市選手

>> 【東京五輪】柔道73kg級 橋本壮市選手

度重なるアクシデントや怪我にも負けず、努力でのし上がってきた橋本壮市選手。必殺技「橋本スペシャル」で金メダルを狙います!

7月28日/男子81kg級

藤原崇太郎選手

【東京五輪】柔道81kg級 藤原崇太郎選手

>> 【東京五輪】柔道81kg級 藤原崇太郎選手

現役大学生の藤原崇太郎選手。バランスの塊のようなボディーコントロールで、無理な体制からでも難なく相手を投げ飛ばし、相手には投げる隙を与えません。

 

7月29日/男子90kg級

向翔一郎選手

【東京五輪】柔道90kg級 向翔一郎選手

>> 【東京五輪】柔道90kg級 向翔一郎選手

自由奔放とも言える向翔一郎選手の柔道スタイルは、2018年の柔道グランドスラム・パリ・2019年の全日本選抜柔道体重別選手権大会などを制覇し、とどまるところを知りません。

 

ベイカー茉秋選手

【東京五輪】柔道90kg級 ベイカー茉秋選手

>> 【東京五輪】柔道90kg級 ベイカー茉秋選手

巨大な体躯とは裏腹に、爽やかなルックスが印象的なベイカー茉秋(べいかーましゅう)選手は、リオ五輪90kg級で日本人初の金メダルを獲得した柔道家。連覇の期待がかかります。

7月30日/男子100kg級

ウルフアロン選手

【東京五輪】柔道90kg級 ウルフアロン選手

>> 【東京五輪】柔道90kg級 ウルフアロン選手

ウルフアロン選手は、父親がアメリカ人と母親は日本人のハーフ。無尽蔵のスタミナとその巨体からは考えられないほど鋭く強力な大内刈りで一本の山を築きます!

 

7月31日/男子100kg超級

原沢久喜選手

【東京五輪】柔道100kg超級 原沢久喜選手

>> 【東京五輪】柔道100kg超級 原沢久喜選手

とにかく柔道にストイックな原沢久喜選手。あまりのストイックさに厚待遇で勤務していた会社を辞め、ゼロからやり直す気持ちでここまで来ました。前回リオ銀メダルの雪辱を果たします!

 

 

東京オリンピック女子柔道注目選手

7月25日/女子48kg級

渡名喜風南選手

【東京五輪】女子柔道48kg級 渡名喜風南選手

>> 【東京五輪】女子柔道48kg級 渡名喜風南選手

抜群の運動能力を持った渡名喜風南選手の持ち味は、「キレキレの足技」と「気迫とパワーの寝技」。東京オリンピックで金メダルを狙います!

 

7月26日/女子52kg級

阿部詩選手

【東京五輪】柔道52kg級 阿部詩選手

>> 【東京五輪】女子柔道52kg級 阿部詩選手

体幹が強くバランス感覚に優れている阿部詩選手は、積極的に組合い一瞬で相手の懐に入って一回転させます。お兄さんの阿部一二三選手と一緒に兄弟でのメダル獲得に注目です!

 

志々目愛

【東京五輪】柔道女子52kg級 志々目愛選手

>> 【東京五輪】柔道女子52kg級 志々目愛選手

外国人相手に57連勝という記録を持っている志々目愛選手。国際大会では無類の強さを誇ります。「世界に一つ」と言われる内股で、目指すは金メダル!

7月27日/女子57kg級

芳田司選手

【東京五輪】女子柔道57kg級 芳田司選手

>> 【東京五輪】女子柔道57kg級 芳田司選手

女子柔道57kgの世界ランキング1位の芳田司選手。豪快な内股、しつこい寝技で最後まであきらめない柔道で金メダルを狙います。

 

7月28日/女子63kg級

田代未来選手

【東京五輪】女子柔道63kg級 田代未来選手

>> 【東京五輪】女子柔道63kg級 田代未来選手

田代未来選手は、立ち技、寝技ともに得意なオールラウンドプレーヤー。立ち技では左組みからの内股、大内刈、小外刈で勝つことが多く、寝技は絞め技や関節技などバラエティに富んだ技を駆使して戦います。

 

7月29日/女子70kg級

新井千鶴選手

【東京五輪】女子柔道70kg級 新井千鶴選手

>> 【東京五輪】女子柔道70kg級 新井千鶴選手

新井千鶴選手は、女子柔道70kg級で世界ランキング1位の選手です。豪快な「内股」と「出足払い」で一本の山を築いていきます。

 

7月30日/女子78kg級

濱田尚里選手

【東京五輪】女子柔道78kg級 濱田尚里選手

>> 【東京五輪】女子柔道78kg級 濱田尚里選手

「寝技のショウリ」と世界から恐れられている濱田選手。長い年月を重ねて磨き上げてきた寝技で金メダルを目指します。

 

梅木真美

【東京五輪】柔道女子78kg級 梅木真美選手

>> 【東京五輪】柔道女子78kg級 梅木真美選手

梅木真美の選手の得意技は「大外刈り」と「寝技」。特に「三角締め」は一度決まるとほとんど相手が抜け出せない必殺技と言ってもいいレベル。リオ五輪2回戦負けの雪辱を晴らすべく頑張ってほしいです。

7月31日/女子78kg超級

朝比奈沙羅選手

【東京五輪】女子柔道78kg超級 朝比奈沙羅選手

>> 【東京五輪】女子柔道78kg超級 朝比奈沙羅選手

朝比奈沙羅選手は、柔道ではオリンピック、勉強では医学部合格と2足の草鞋を努力で履いている柔道家です。残念ながら東京オリンピックには出場できませんでしたが、次のオリンピックに期待がかかります。

 

素根輝【東京五輪内定】

【東京五輪】柔道女子78kg超級 素根輝選手

>> 【東京五輪】柔道女子78kg超級 素根輝選手

小さな体で重量級の選手に対抗するために小さいころから練習してきた素根輝選手。一番の武器は圧倒的な練習量に裏付けられた「スタミナ」です。

 

東京オリンピック柔道の基本ルール

東京オリンピック柔道のルール

柔道の基本ルールは「講道館柔道試合審判規定」と「国際柔道連盟試合審判規定」の2つのルールが存在しますが、東京オリンピックの場合、「国際柔道連盟試合審判規定」のルールが適用されます。

試合は「試合場」と呼ばれる8m×8m(または10m×10m)の畳の上で行われ、既定の範囲以外は「場外」となり、そこでかけられた技は無効です。

選手が立ち姿勢で向き合った状態で試合は開始され、規定の試合時間(試合の種類によって異なるが東京オリンピックは男女とも4分間)内に相手に技を仕掛け、「一本」の判定を得ることができればその時点で勝利。

規定時間内に勝敗が決しない場合は延長戦を行います。

延長戦は「ゴールデンスコア方式」が採用され先に有効な技を決めるか、相手の反則によって得点を得るとその時点で勝利です。

「一本」と「技あり」の違いとは

柔道において有効となる技には「一本」と「技あり」の二つの評価があります。

相手にかけた技が基準を満たしていれば一本。

技が決まっても基準が満たせてない場合は技ありと判定され、技ありは2回で一本と同じ扱いになります。

投げ技

一本:相手を制しながら相当な「強さ」・「速さ」をもって投げ、「相手の背中が大きく畳についた」場合。

技あり:技は成功したが上記の条件のうち、どれか一つが欠けている場合。

抑え込み

一本:相手を「20秒間抑え込んだ」場合。

技あり:相手を「10秒以上抑えたが20秒間未満で解放した」場合。

個人戦の階級について

階級については以下の通りになります。

  • 男子:60kg・66kg・73kg・81kg・90kg・100kg・100kg超級
  • 女子:48kg・52kg・57kg・63kg・70kg・78kg・78kg・78kg超級

東京オリンピック柔道新種目|混合団体戦の階級とルール

2020年東京オリンピックから新しく導入されることになった混合団体戦。

混合団体戦は、実は2017年のブタペスト世界選手権大会から行われているんですよ。

日本はこれまで世界選手権で3連覇しているので、東京オリンピックでは「当然金メダル」というプレッシャーがかかってきます。

混合団体戦の階級

混合団体戦は、男子3人女子3人の合計6人で戦います。

階級については以下の階級になり、同じ階級の選手同士が戦うシステムです。

  • 男子:73キロ以下・90キロ以下・90キロ超
  • 女子:57キロ以下・70キロ以下・70キロ超

試合時間と勝敗について

試合の時間は1試合4分間で設定され、時間内で決着がつかない場合は延長戦を行います。

もし6人すべての試合が終了した時点で両チームの勝率が並んだ場合は、ランダムで選ばれた階級の選手による代表戦を実施し勝敗が決まるんです。

混合団体の試合順は

混合団体戦の試合順は抽選で決定します。

もしも試合順の途中で勝敗が決まってしまった場合、それ以降の試合は行われません。

2017年の世界選手権で混合団体戦が行われた際には、軽量級の選手から順に試合を行いましたが、日本の選手は軽量級に世界チャンピオンクラスがいたために試合前半で勝敗が決まってしまい、以降抽選方式に変更されたそうです。

東京オリンピック柔道反則の種類

東京オリンピック柔道反則の種類

柔道の反則は軽微な違反行為と判断される「指導」と、重大な違反行為をした場合に与えられる「反則負け」の二つに分類されます。

1試合での指導は3回目まで累積され、4回目の指導が宣告されると反則負けと同様の扱いです。

指導を宣告されても減点や対戦相手にポイントが与えられることはありませんが、試合終了時にスコアが同率で決着がつかなかった場合、指導が少ない選手が勝者となります。

また延長戦のゴールデンスコア形式では、最初に指導を宣告された選手が敗者となるんですよ。

軽微な反則とは

試合中に次のような反則をした場合、軽微な違反行為として「指導」が宣告されます。

  • 消極的な取り組みや故意に取り組みを行わない。
  • 組んだ後に極端に防御の姿勢を取る。
  • 相手に技をかける意思がないような攻撃をする。(擬装的攻撃)
  • 故意に自分の柔道着を乱すこと。
  • 相手の袖口を折り返して握る。
  • 対戦相手の顔に直接手や足をかけること。
  • 場外に出る。
  • 相手を故意に場外に押し出す。
  • 相手の手や足を膝などで蹴ること。
  • 帯や裾を体に巻き付けること。

反則負けとなる重大な違反とは

試合中に次のような反則をした場合、重大な違反をしたとして「反則負け」が宣告されます。

  • 肩や腕などの股関節以外の関節を取ること。
  • 畳に背中を付けている相手選手を引き上げ畳に突き落とすこと。
  • 相手がかけた技に対して、相手の体重を支えている足を内側から刈ること。
  • 主審などの指示に従わないこと。
  • 相手や審判に暴言を浴びせること。
  • 相手に対して暴行すること。
  • 柔道の精神に著しく反する行為をすること。
  • 硬い金属などを身につけて試合すること。

反則の決定する人は誰?

柔道の試合では3人の審判員が技の判定や反則などの判断をする決まりです。

審判員は主審(1名)と副審(2名)という役割があり、それぞれ公正に試合の評価を行います。

実際に試合場で選手に立ち会うのは主審の1名のみで、副審の2名は審判委員席から試合を評価し、ビデオや映像で確認しながら主審の補佐を行います。

審判員同士は無線を使用して連絡を取り合っていますが、必要な場合以外は基本的に主審が下した判断には介入しません。

柔道の歴史

柔道は明治時代初期に嘉納治五郎が創設した講道館によって、日本に古くからある「柔術」の基礎などを整理体系化したものが起源となっています。

この新しい武術は、「道」があって「術」が生まれるという考えから「柔道」と名付けられました。

その後は学校体育や警察官の育成課程になるなどして発展していきます。

国際競技としては1956年に第1回の世界選手権が開催され、1964年の東京オリンピックで正式種目に採用されたことから、世界的に普及。

2020年現在の国際柔道連盟の加盟国・地域は201か国にも及んでいるんですよ。

 

東京オリンピック柔道の見どころ

2020年東京オリンピック柔道の見どころは大きく次のような点が楽しみ♪

  1. 出場選手全てに金メダルの獲得の可能性が高い
  2. 阿部一二三選手と阿部詩選手の兄弟メダルの獲得
  3. ベイカー茉秋選手のオリンピック2連覇
  4. 今大会から新種目になった男子3人・女子3人の混合団体戦の初王者になれるか
  5. 前回リオオリンピックのメダル獲得数を上回れるか

日本の「お家芸」と呼ばれる柔道は、出場する選手全てに金メダルの期待が集まり、最低でもメダル獲得という激しいプレッシャーが選手を襲います。

 

オリンピックで勝つことよりも代表に選ばれることの方が難しいといわれているんですよ。

 

近年は外国人選手の台頭により成績が振るわなかった日本柔道ですが、前回のリオオリンピックでは金3個を含む史上最多12個のメダルを獲得し、日本柔道復活を世界にアピールしました。

ぜひ、前回のメダル獲得数を上回ってほしいですね♪