50km競歩の鈴木雄介(すずきゆうすけ)選手は、2019年9月のドーハ世界選手権で優勝し、東京オリンピック代表に内定しています。
高校時代から頭角を現し、大学時代にはロンドンオリンピックに出場、さらに世界記録を樹立するなどの活躍を見せていました。
しかし、その後はケガでオリンピック出場を逃し、さらに3年近く試合に出られない時期を過ごします。
それでもとことんやりぬく性格から競歩に向き合い続け、距離を変更して臨んだ2019年日本選手権50km競歩で優勝。
さらに世界選手権でも優勝し、劇的な復活をとげました。
そんな、東京オリンピックでも注目の鈴木選手をご紹介していきます。
目次
鈴木雄介選手のパーソナルデータ
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出場種目 | 男子50km競歩 |
自己ベストタイム | 50km競歩 3時間39分07秒
20km競歩 1時間16分36秒(世界記録) |
生年月日 | 1988年1月2日 |
出身地 | 石川県 |
出身校 | 辰口中学校ー石川県立小松高校-順天堂大学 |
身長 | 170cm |
体重 | 57kg |
所属 | 富士通 |
五輪代表歴 | ロンドンオリンピック出場(20km競歩) |
選手HP | なし |
選手SNS(twitter・instagram) | official tweet
official instagram |
鈴木雄介選手ってどんな人?
鈴木選手は、これと決めたらとことんやりぬく性格の持ち主です。
多くの選手は実業団選手になるタイミングでコーチが変わるのですが、鈴木選手はあえて同じコーチの指導を受け続けています。
指導内容が鈴木選手にあっており、そのスタイルをやりぬこうと考えたのでしょう。
社会人になった当初は正社員でしたが、4年後には競技に集中するため時間に融通の利く嘱託社員になっています。
競歩に集中しようと決めたら、安定した生活を捨てることもいとわないんですね。
食事は自炊、ご自身で栄養面の管理をしており、練習はもちろん、実生活もすべてを競技にささげていると言っても過言ではありません。
長年指導するコーチは鈴木選手について「高いパフォーマンスを長く持続する集中力が非常に高い」と語っています。
その集中力の高さ故、ジャージの上着を着たまま試合に出ようとしたり、シューズを部屋に置き忘れたというエピソードも。
陽気な一面もあり、普段は周囲の人をからかったりすることも多いそうですよ。
そんなご自身の性格について、ご本人はばくち的な一面があると語っています。
大胆なレース運びができるのも鈴木選手の強みです。
鈴木雄介選手の経歴
- 中学生で競歩を開始。
- 中学時代に3000m競歩、5000m競歩で中学最高記録を更新。
- 石川県立小松高校時代、2004年アジアジュニア陸上競技選手権大会、2005年世界ユース陸上選手権大会出場・銅メダル獲得(いずれも10000m競歩)。
- 高校3年時にはインターハイと国体の2冠(10000m競歩)。
- 2006年順天堂大学入学、1年時はアジアジュニア・世界ジュニアで銅メダル。
- 4年時には2009年ベルリン世界選手権代表(42位)。(いずれも20km競歩)
- 2010年富士通入社。11年テグ世界選手権20km6位入賞、2012年ロンドンオリンピック出場(20km競歩36位)
- 15年20km競歩で1時間16分36秒の世界新記録樹立。しかし翌年のリオオリンピックはケガの影響により出場できず。2年9か月間、ケガにより公式戦の出場なし。
- 2018年5月試合復帰。
- 2019年4月日本選手権で距離を50kmに変更、日本記録で優勝。世界選手権出場権獲得。
- 2019年9月28日の世界陸上ドーハ大会男子50km競歩で優勝、東京オリンピック競歩日本代表選手に内定。
鈴木雄介選手と言えば競歩
鈴木選手は2015年に20km競歩で世界記録を出して以来、自分が日本競歩のパイオニアだと自負していました。
しかし、鈴木選手がケガで出場できなかった2016年リオオリンピック50km競歩で荒井広宙選手が銅メダルを獲得すると、世間の注目は荒井選手に。
同じチームである荒井選手のメダル獲得には悔しい思いをしたことでしょう。
さらにケガが長引き、公式戦から3年近くも遠ざかります。
そんな中2019年9月カタール・ドーハ世界陸上選手権男子50km競歩で金メダルを獲得。
これにより東京オリンピック代表権を獲得し、再び鈴木選手に注目が集まっています。
鈴木雄介選手の愛用シューズ
鈴木選手の愛用シューズはミズノの「WAVE EMPEROR」。
世界選手権で金メダルを獲得した時は白地にミズノの赤いマークが入ったデザインでした。
これは市民ランナー向けのシューズなんです。
市民ランナーも金メダリストと同じシューズを履けちゃうんですね。
鈴木雄介選手の「かっこいい」インスタ画像
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2019年ドーハ世界選手権50km競歩、1位でゴールした瞬間の写真です。
30度を超える暑さの中で、4時間以上のレース。
達成感にあふれる表情が印象的ですね!
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金メダル獲得後、日の丸をもって声援にこたえる鈴木選手。
金メダルの喜びをかみしめているのでしょう。
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これも金メダルを獲得したレース時の様子です。
鍛え上げられた筋肉が隆起していることがよくわかります。
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私服姿の鈴木選手。
爽やかな好青年といった感じですね。
鈴木雄介選手のみんなのツイッター評価
鈴木選手おめでとうございます✨🥇✨すごい‼️最後までフォーム綺麗でかっこ良かったです✨👏最近嫌なことや仕事の疲れで落ち込んでたのですがすごく励まされました!!ありがとうございます#世界陸上2019 #男子50km競歩 #鈴木雄介 #金メダル pic.twitter.com/Z4ECDYyXou
— kotorinotsubasa (@kotorinotsubas2) September 29, 2019
ドーハ世界選手権の優勝をたたえるツイートです。
鈴木選手の金メダル獲得は多くの人に勇気と感動を与えたんですね。
#鈴木雄介 選手 地元に凱旋です^_^
たくさんの人が出迎えました。#競歩のレジェンド
本日のニュースでお伝えします(*^ω^*)#鈴木さん嬉しそう#能美市出身 pic.twitter.com/uBDoQVRNLe— 【石川テレビ】石川さんLive News it! 💙 (@ishikawa_tvnews) October 23, 2019
金メダルを持って、地元石川に凱旋した時の様子。
多くの方に祝福され、鈴木選手もうれしそうですね。
男子50キロ競歩のゴール直後に涙が溢れ出る #鈴木雄介 選手。
2015年世界陸上後、故障で3年近く試合に出られませんでした。
引退を考えるほど苦しんだ日々、酷暑下で50キロを歩き切った安堵感、世界一になった喜び…様々な感情が込み上げる様子に胸を打たれました。#世界陸上閉幕 #個人的ベストシーン pic.twitter.com/EfBYtGI17G— 青木貴紀(陸上記者 Takanori Aoki) (@aokitknr) October 8, 2019
金メダル獲得後の笑顔が大きく報じられましたが、こんな表情も見せていました。
記者が胸を打たれたというのも、納得です。
鈴木雄介選手の2020東京オリンピックへの期待
暑い中行われた世界選手権で優勝した鈴木選手は、夏に行われる東京オリンピックでも活躍が期待されています。
ロンドンオリンピックは36位、リオオリンピックはケガで不出場と悔しい思いをしているはず。
その悔しさをバネに、鈴木選手の真面目さを東京オリンピックでのメダルにつなげてほしいですね。